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社員ブログ路辺閑話

PCって?

掲載日:2021.10.4|12作成:Y・K

ネットで“PC”の略語を調べてみると全部で48の言葉が出てきましたが、ふつう思い浮かぶのはパソコン(Personal Computer)だと思います。

“PC鋼線”を思い浮かぶ人がいれば、それはよっぽど橋梁や建築の知識のある人でしょう。

PC鋼線とはPre(あらかじめ)stressed(応力を与えられた) Concrete(コンクリート)鋼線の略で、これをコンクリート内部に埋め込むことで、コンクリートを強くする働きがあります。

例えばコンクリートの橋を架けるとします。

人や車が通る事によって、コンクリートに荷重がかかると左右に引っ張られる力が発生します。

コンクリートはこの引っ張られる力に非常に弱い特徴があるので、ここで登場するのがPC鋼線です。

コンクリートの中でPC鋼線を緊張させて固定することによって、緊張したPC鋼線が元に戻ろうとする力を利用しプレストレスがかかります。

これが引張応力を打ち消し、強度をあげてくれるという構造です。※下図参照

当社でも“PC”といえば、真っ先にでてくるのはパソコンではなく、主力製品のひとつであるPC鋼線です。

私は、PC鋼線にかかわって30数年になります。

30年前…当時パソコンは、Windows95到来前で、時代の最先端!高嶺の花の機械でした。

片やPC鋼線は、30年前からずっと、先の説明の通りコンクリートの緊張材としてコンクリート内部に使用される非常に地味な目立たない製品です。

目には見えない製品ですが、高速道路を始めとした日本全国津々浦々にあるコンクリートの橋や鉄道の枕木等にPC鋼線が使用されています。

パソコンのようにポピュラーな製品ではありませんが、日本のインフラの一翼を担っている、縁の下の力持ち的ななくてはならない製品です。

 

30数年経ち、日本全国に高速道路は張り巡らされ、新設の橋梁の需要は減り、PC鋼線の需要量も減ってきていますが、道路の補修や耐震補強でもPC鋼線の需要はあり、これからもインフラを下支えする製品であることには変わりはありません。

そういった製品を扱っていることを誇りに思い、新たな需要分野での新規の拡販を図っていきたいと思う昨今であります。