屋久島で非日常を満喫 part1
「今度、屋久島に行かへん?」と友達に誘われ、二つ返事で快諾したのが数年前。それからコロナ禍に入り、何度も日程変更をして、ようやく先日行くことができました。
縄文杉登山の当日、ネイチャーガイドツアーの車が宿に迎えに来るのが早朝4時。
3時起床なのですが、その時間に寝ることがあっても起きることなどありませんので、早く布団に入っても眠れるはずもなく、数時間の睡眠で、4時にはガイドさんの車に乗り込んで約30分、屋久杉自然館で5時発のシャトルバスに乗りかえて、更に山道を揺られること約40分で、ようやく荒川登山口に到着です。
まだ頭が起きていない状態で、準備運動もそこそこに出発です。
ヘッドライトの明かりを頼りに、真っ暗なトロッコ道をひたすら歩きます。
薄明るくなってきた頃に1回目の休憩。重ね着していた服を一枚脱いで体温調節し、活動食でエネルギー補給。屋久島は湧き水もそのまま安全に飲めるので、持参するペットボトルのお水も1本あれば充分です。
ガイドさんの屋久島情報を聞きながら歩いた8.5kmのトロッコ道も終わり、いよいよここからが2.5kmの本格的な登山道の始まりです。
40分ほど登ると、1つ目の有名な屋久杉『ウィルソン株』で写真撮影タイム。
切株の中に入って、ある位置から空を見上げるとハート型に見える『映えスポット』です。
世界遺産エリアに入ると道も整備され、手すりの無い木製の階段が続きます。
途中、ヤクシカ、ヤクシマザル、アオゲラなど野生動物に遭遇し、何本もの屋久杉(樹齢1000年以上)、小杉(樹齢1000年未満)を見ながら進みます。
お昼休憩をとって、再び急勾配を登っていると、「あのテラスの向こうに見えるのが縄文杉ですよ!」とのガイドさんの声に、疲れた足にも自然と力が入ります。
最後はテラスの階段を上り、いよいよ縄文杉に到着です。
縄文杉(樹高25.3m、胸高周囲16.4m、推定樹齢2000年~7200年)は意外と遠くに立っていて、ここに着くまでに見てきた屋久杉と比べても、正直言って大きさの実感は得られず…。
でも、こんな私でもここに辿り着くことができたことに感動しました。
触ることはできませんが、縄文杉のパワーを全身に浴びて、ツアーのみんなで記念写真を撮って、早々に下山します。
ここはゴールではなく、まだほんの折り返し地点だったのです。
来た道を戻るのですが、朝は暗くて気付かなかった、下に流れる川が透け透けで落下防止柵も付いていない橋を何本も渡って、荒川登山口まで無事に帰ってくることができました。
スマホの歩数計ではこの日、約41,000歩、約31kmを歩いたようです。
その夜は、ガイドさんお勧めの屋久島限定焼酎を宿の売店で購入し、下山途中に汲んできた湧き水で水割りにして飲んだら、言うまでもなくバタンキューでした。